IoT機器などの自立電源に期待

摘要

新エネルギー·産業技術総合開発機構(NEDO)と物質·，材料研究機構(NIMS)、アイシン精機、茨城大学は、汎用元素の鉄とアルミニウム、シリコンだけで構成するヽ環境調和性に優れた熱電材料を高性能化させ、低温熱源で発鼋できる熱発電モジュールの開発に世界で初めて成功した。高機能化したこの鉄—アルミニウム—シリコン系熱電材料(名称：FAST)は「AL_2 Fe_3 Si_3」で、5度Cの温度差により85μw/平方センチメートルの発電を実現した。さらに同モジュールと温度·湿度センサー，BLE通信用モジュール、キャパシタを組み合わせたIoTのデモ機器を試作しヽIoT機器として駆動させ、BLE (ブルートゥース)の無線発信ができることを実証した。今後は開発プロジェクトが終了する来年5月をめどに、100μw平方センチメートルの発電を目標に開発を進め、熱電材料の最適化や組成·組織制御を通してヽ一層の高性能化をはかる。