アスベスト測定・分析における精度管理

摘要

2005年2月に制定され，同年7月1日から施行された石綿障害予防規則に基づき，建築物や工作物等の解体・改修の事前調査の一環として実施されているアスベスト含有の有無や含有率測定の結果，当該工事に伴って実施されるアスベスト濃度の測定結果について，正当性の疑義が問題視されてきた。また最近は，建材製品等への使用が明確になっていなかったトレモライトの含有が問題となっており，08年2月6日には「石綿障害予防規則第3条第2項の規定による石綿等の使用の有無の分析調査の徹底等について」（基安化発第0206003号）により，分析調査の適確な実施について行政指導が行われている。