CO_2地中貯留(CCS)とコミュニケーション

摘要

気象庁は2014年に、日本上空のCO_2濃度がはじめて400PPM(体積比)を超えたと発表した。同時に、異常高温の出現数は増加している(信頼度水準99%で統計的に有意)とも発表した。CO_2を中心とする温室効果ガス排出量の削減に大きな役割を果たす自然現象として、森林の植物光合成によるCO_2固定や海面や湖沼の水面のCO_2吸収が知られている。これらの自然現象は地球上で分秒を問わず静かに進んでいるが、人間活動によって発生されるCO_2を吸収するだけのキャパシティはない。そして大気中のCO_2濃度は上昇を続け、地球温暖化にたいする懸念は解消できずに推移しているわけである。