骨伝導式列車接近警報装置の開発

摘要

JR東日本管内の主要線区では、営業線近接工事での安全補助手段として、作業員へ列車接近情報を伝えるためのTC型列車接近警報装置(以下TC列警という)が設備されています。TC列警には、発信設備と受信装置があり、最初に発信側設備の概要を説明します。TC列警の受信装置に電波を送るための送信局があり、定められた区間内の軌道回路が短絡されている間は、そこから列車接近情報を送信するシステムとなっています。図—1の「中間軌道回路」の場合、TC列警の音声は、列車が下り5Tに進入し、下り2Tを抜けるまで「下り接近」を繰り返します。