インフュージョン成形法によるfrp船ハルの試作

摘要

近年，厳しい社会情勢の影響を受け，FRP造船業界rnにおいても長期にわたり需要の低迷が続いている。そrnの中で，大型のプレジャーボートの受注については一rn応堅調を維持している。しかしながら，FRP造船業界rnの現状として，FRP船のさらなる軽量化および高強度rn化への技術開発，揮発性有機化合物（VOC）対策等をrn含む作業環境の改善，環境問題への対応，技術者不足，rnコスト削減等については喫緊の課題となっており，今rnもなお主流である従来のハンドレイアップ（HLU）法rnによるFRP船の建造方法では，これらの課題に対応しrnきれない状況にある。この解決策として，真空技術をrn応用した新しい成形法であるインフュージョン（RI）rn成形法の導入が期待されている。海上技術安全研rn究所では早くからこのRI成形法に着目し，FRP船へのrn適応について検討してきた。そこで，今回，これまでrn船長3m程度の小型ボートの成形実験で得られたノウrnハウを元に，さらに大きなFRP船（25ft級プレジャーrnボート：船長8m，船幅2.5m）ハルの試作を行ったのrnで，その結果について報告する。