重軸重鉄道会議2015

摘要

本国際会議は，主に重軸重の鉄道の問題を議論する会議であり，1978年から始まりました。過去の会議の開催国をみると，インド，カナダ，中国，ブラジルなどといった鉄鉱石などを積載した貨物列車が多く走行する鉄道を有する国で行われており，今回はオーストラリアのパースで開かれました。しかし，旅客列車の走行が主である国からも参加をしており，比較的軽い軸重の鉄道に通ずる研究開発内容も含まれています。特に全44のセッション中レールに関するものが8セッションもあり，レールに関する研究に取り組んでいるものにとっては貴重な議論をする機会でした。その他のセッションは，構造物や軌道など施設に関するものが半数程度を占めていますが，列車，車輪，車輪•レールの境界問題，オペレーション方法など多岐に渡っています。