DD200形式電気式ディーゼル機関車の空転再粘着制御

摘要

JR貨物では，おもに本線用けh引機関車の老朽置換を目的として，線区に対応した新形式機関車への置換を順次進めています。ー方，貨物駅構内の入換作業には，非電化区間の本線用および入換用として製作されたDE10形式液体式ディーゼル機関車(以下，DE10形式)を国鉄から承継し使用していますが，車齢が約40年以上経過し，老朽化が進hでいます。そこで，入換専用機関車が必要な駅については，2011年以降HD300形式シリーズ式ハイブリッド機関車(以下，HD300形式)により置換を進め，2019年4月1日現在37両を運用しています。しかしながら，DE10形式でしか入線できない橋梁強度が低い線区での本線けh引と貨物駅構内の入換双方に使用するディーゼル機関車が将来にわたつて必要となる見込みであることから，DE10形式の後継機となる機関車の開発を進めてきました。2017年6月にDD200形式電気式ディーゼル機関車(以下，DD200形式)の試作車が完成し，各種性能確認結果が良好であったことから，2018年6月から仙台地区で運用を開始しています。