列車の高速化に対応した構造物の角折れ限界値

摘要

高速鉄道では，軌道に要求される軌道変位（軌道狂い）の整備限度が厳しくなるが，連続する構造物の変位・変形もまた一種の軌道変位として車両を加振することから，車両の平滑な走行と良好な乗り心地を確保するためには，これを制限する必要がある。鉄道構造物の設計における変位制限は，常時の桁のたわみと不同変位（角折れ，目違い），地震時の振動変位と不同変位に大別されるが，本研究では，このうち常時の角折れについて検討を行なった。