トンネル内盤ぶくれ対策のための扛上用レール締結装置の配備

摘要

北陸新幹線上越妙高〜糸魚川間の一部トンネルにおいては時間経過と共に徐々に進行する盤ぶくれによりインバートの隆起が発生し、トンネル中央通路の両側壁部(中埋めコンクリート)の斜めひび割れや路盤鉄筋コンクリート下の隙間及び中央通路の施工目地の段差等力確認された(図①、②)。当該箇所では、軌道においても、40m弦の高低変位(図③、④)から大きな隆起が発生していることが分かる。本稿では、北陸新幹線の中でも特に盤ぶくれが著しい当該箇所について、その特徴や、これまでの対応、今後の方針を記述する。また、当該箇所を含め当社管内の北陸新幹線全体でいくつか発生している同種事象に対応するため、直結4K形60扛上用および直結8形改(低)60通り直し用のレール締結装置を配備したので紹介する。