鉄道とトンネル日本をつらぬく技術発展の系譜

摘要

日本は、国土の約4分の3を山地が占めている。近年の経済社会環境の変化から、日本における鉄道の機能特性としては、定時性に優れ高速大量輸送が可能であることが挙げられる。そのように山地の割合が大きい我が国において、より高速性を求めるのであれば、鉄道構造物におけるトンネルの占める割合が必然的に大きくなる。少年時代からの鉄道マニアである著者が、日本の鉄道の歴史を紐解くにあたりトンネルに焦点を当てて書かれたのが本書である。