上徳こ線橋PC桁架設における工法検討とその施工

摘要

上徳こ線橋は、一般県道156号線桜井·山路線と予讃線が伊予富田駅構内で平面交差している踏切を立体交差化した愛媛県の道路改築事業である。この県道は起点方では今治·小松高速自動車道、終点方では西瀬戸高速自動車道の間を結ぶアクセス道路として使用している国道196号線の迂回道として交通量が大幅に増加する傾向にあり更に、写真❶に示すように予讃線と平面交差している上徳踏切への進入道路がS状の道路線形となっているため、朝晩の交通渋滞が慢性的に発生する状況である。一般県道、桜井·山路線道路改築事業は、図❶に示すように曲線半径が400mの新設道路で総延長360mの内、橋りよう部は193.2mである。JR四国が発注し当社が施工を担当した橋りよう延長は、下部ェも合わせて、JRとの交差部の延長が39.0mである。橋りようの桁型式は、当社が施工を担当したJRと予讃線との交差部は、道路の線形から新設橋りようとJR予讚線の交差角度が30°となり、桁の支間が37.9mとなったことから、支間長が比較的長く作れて、桁高を低く抑えることが可能なバイプレストレッシング方式PC単純ホロ一桁となった。