レーザレーダへッド吊り上げ工具の考案

摘要

阪急電鉄では、レーザレーダ障検（三次元レーザレーダ障害物検知装置）を導入している踏切が現在9ヵ所ある。レーザレーダ障検とは、踏切上面より踏切道をあらかじめ設定したエリァに従い、レーザ光を照射しレーザ光が障害物に反射して返ってくるまでの時間から距離の測定をレーザ光の照射方向を変えることで、障害物の位置を判断して障害物の有無を検知するものである。2009年度にレーザレーダ障検を導入してから、レザレーダヘッド（以降ヘッド）の故障が3件発生したが、へッド交換を夜間に実施しなければならず、故障発生から復旧まで多大な時間を要していた。そこで故障時の早期復旧を目指し、昼間での交換作業を行うための吊り上げ工具を製作したので紹介する。