低空頭延線金車実用化への取組み

摘要

当社では東海道本線及び京浜東北線の品川～川崎間にて電路設備の簡素•統合化第五期工事（インテグレート化工事）を推進している。インテグレート化工事の主たる工事内容は、電車線カテナリ構成をコンパウンド架線（St135-H100-Tr170）からき電ちよう架線（PH356×2-Tr170）へ更新することであり、き電ちょう架線（PH356）の延線は延線金車を仮設して作業を実施している。しかし、従来の延線金車では橋梁桁下等の狭小•低空頭箇所の絶縁離隔の確保が困難な場合がある等、種々の課題があった。そこで、安全にき電ちょう架線延線を施工できるよう、低空頭延線金車の開発を行った。