台湾高速鉄道台北－南港延伸工事の電気設備について(信号·通信·電車線)

摘要

台湾高速鉄道は、2007年1月5日に板橋－高雄(左営)間が部分開業し、その後、2007年3月2日に台湾の二大都市である台北－高雄(左営)間345kmを最速90分で結び、全線開業した。その後、2015年12月1日に新三駅(苗栗、彰化、雲林)も新たに開業し、この度2016年7月1日に台北から東約10kmに位置する南港駅(写真-1、2、図-1)が現在の北の終着駅である台北駅に代わる新たな終着駅として開業した。運行本数は現在、一日最大片道78本運行され、乗降客数も順調に増加し、2015年には初めて年間5000万人の大台を突破し、2016年は年間約5600万人に届く情勢で、台湾内の移動手段として必要不可欠な存在となっている。2013年6月より建設が開始され、2016年2月に客先引渡し、2016年7月1日に開業した台北－南港延伸工事の概要について、信号·通信·電車線設備を中心にご紹介する。