京阪線列車無線電話システムの更新について

摘要

京阪線の列車無線電話システムは経年17年を経過し老朽化のため、この度更新することとなった。更新する機器の無線方式については、運用形態やコスト等を比較·検討した結果、従来と同じアナログ方式を採用した。また、京阪線の列車無線電話システムのうち地上側の設備は、無線設備規則改正前の旧スプリアス規格に適合のアナログ式列車無線電話装置であったため、使用期限である2022年11月30日までに新スプリァス規格に適合する機器へ更新する必要があつた。今回は、列車無線電話システムを構成する全ての基地局ならびに附帯設備の更新を行い、かねてからの課題であった難聴区間での通話品質の向上を図つている。本稿では、京阪線列車無線電話システムを構成する各装置について紹介する。