踏切集中監視システムの導入について

摘要

踏切道は、鉄道と道路が交差する場所であり、機器の故陣や事故によるリスクが極めて高い施設である。そのため踏切故障の早期発見、第三者による列車妨害行為の抑止、更には踏切事故時の早期復旧、原因究明を図ることによって列車支障を最小限に抑えることを目的に、踏切道及び渡線道（構内踏切）の323ヵ所（第1種踏切道297ヵ所•第3種踏切道5ヵ所•渡線道21ヵ所）全てに監視カメラを設置し画像監視する踏切映像監視装置及び機器動作状況を記録する総合監視装置（両装置を合わせて「踏切集中監視システム」と称す）を2019年11月に導入した。本稿では課題と導入目的、システム構成、機能及び今後の保全業務への活用について述べる。