英ユビキシス買収 携带向け 通信機器事業を強化

摘要

米シスコシステムズは3日、小型基地局(フェムトセル)メーカーの英ユビキシスを買収すると発表した。買収額は3億1千万ドル。これにより、携帯電話向け通信機器事業の強化を図る。諸手続ぎはシスコの13年5-7月(第4四半期)に完了の予定で、ユビキシスはシスコのモビリティビジネスグループに統合される。ユビキシスは、年創業の非公開企業。社員数150人で、英国スウィンドンに本拠を置く。フェムトセルは、半径数十メートルの範囲を対象とする小型基地局で、同社はこの設計と、同技術のライセンス事業に特化。ソフトバンクを含む世界の70社以上の携帯電話事業者が同社の技術を採用している。米調査会社ABIリサーチによると、小型基地局市場では仏アルカテル·ルーセントを抑え、業界トップに立つという。シスコは、ユビキシスの屋内小型基地局の専門性や、3Gおよび3G·LTE向けソフトと、自社のモビリティ製品、Wi-Fi技術を組み合わせることで、通信事業者向けに包括的なフェムトセルソリューションの提供が可能になると説明。これにより、キャリアの次世代無線接続ネットワークへの移行を効率的にサポートしていく。