やさしい業界知識 複合機との競合激化クラウド対応が鍵 国内ビジネスプリンタ市場

摘要

ビジネスプリンタの国内市場は、レーザープリンタ、インクジェットプリンタを合わせて約200万台といわれる。ビジネス系で主力のレーザープリンタは、複合機(MFP)との競合が激しく、差異化した商品戦略やクラウドなどワークスタイルの変化に沿ったソリューション提案などが市場活性化の鍵を握る。ビジネスプリンタを代表するレーザープリンタの12年の販売実績は、前年割れで推移した。IDC Japanがこのほど発表した昨年の出荷台数は、11年の約90万合に対して3·5%減少し約86万台となった。IDC Japanでは「レーザープリンタの出荷ほ、09年の金融危機による落ち込みから10年には2桁増を記録、もほぼ横ばいで推移した。しかし、12年は10年から続いていた企業のリプレース需要が一服、特にモノクロ機に影響が出た」と分析している。