高純度アンモニアの供給強化 中国子会社の設備 年産を倍増

摘要

昭和電工は、半導体製造用特殊ガスの一つである高純度アンモニアの供給能力拡大のため、中国・浙江省の製造子会社の設備を年産能力1千トンから2千トンに引き上げ、1月から蓮転開始した。高純度アンモニアは、液晶パネルや化合物半導体(LED〉などの製造工程で窒化膜形成用ガスとして使用される。LEDは一般照明や液晶ディスプレイのバックライトに使用されるが、現在中国では一般照明用途に加え、景観照明用や大型スクリーン用に市場が拡大している。これに伴い、製造拠点が集積する東アジアでの高純度アンモニアの需要拡大に合わせて、供給体制を強化したもの。同社は日本、台湾、中国に高純度アンモニアの製造拠点を有しており、今回の増強によって3拠点合計の能力は年麼6千トンに拡張された。