米TIがマルチフェーズ双方向DC／DC電流コントローラ

摘要

米Texas Instruments(TI)は、業界初の高集積マルチフェーズ双方向DC／DC電流コントローラの新製品「LM5170-Q1」を発表した。同製品は、車載の48Vと12Vのデュアル·バッテリ·システム間で一相あたり500Wを超える電力を高効率で変換·伝送する。高集積のため、多くの部品点数を必要とする現行の完全デジタル制御手法の複数の問題を解決する、同社の平均電流モード制御手法を搭載している。 ハイブリッド電気自動車(HEV)は高電圧の48Vバッテリと標準的な12Vの車載バッテリを使う。設計技術者は、これら2種類のバッテリ·システムを電流センス·アンプ、ゲート·ドライバーや保護回路などの数多くのディスクリート部品で構成されたデジタル制御手法で制御する。このような完全デジタル制御手法は体積が大きく、かつ高価である。同社では、この問題を解決すると同時に、性能やシステムの信頼性を向上するミックスド·アーキテクチャを開発した。同アーキテクチャでは、マイコンが高レベルの知的な管理を行い、高集積の「LM5170-Q1」アナログ·コントローラが電力変換機能を提供する。