日本第四紀学会2017年大会報告

摘要

8月26日（土）から30日（水）の5日間、日 本第四紀学会2017年大会が福岡大学七隈キャン パス（福岡市城南区）を主体として開催されまし た。この大会は、会員の登録が5つの研究領域に 分類されるようになってから最初の大会になりま す。その関係もあり、大会初日と3日目に設けら れたー般研究発表は「大気と海洋」、「陸上の諸プ ロセス」、「層序と年代」、「人類と生物圏」、および 「現代社会」のセッション1〜5に分けられまし た。またこれらのセッションは、延べ26の学会 や研究会などの組織の後援を受け、さらにその組 織の会員は第四紀学会の会員でなくても後援する セッションに限り発表ができる、という仕組みが 導入されました。発表件数は口頭が72件(写真1)、 ポスターが34件で、特に口頭発表は時間の関係 から大会初日の午前と3日目の午後を除いて隣接 する2つの会場での並行開催となり、両会場を行 き来する参加者の姿が多く見られました（複数会 場で口頭発表を多くするのが良いか、ポスター発 表を増やして単ー会場制を優先するのが良いかは 悩ましいところ）。これらのセッションの開催は、 時間的な偏りを避けるために75〜105分ごとの コマをできるだけランダムに配置するなど、工夫 が見られます。大会実行委員やコンビーナーによ る事前の調整やプログラムの編成は例年以上に骨を折られたはずです。