静的水平載荷試験結果による場所打ち鋼管コンクリート群杭基礎の水平耐力と変形性能

摘要

場所打ち鋼管コンクリート群杭の終局に至る挙動の把握と杭位置に応じた杭周地盤ばねの検討のため、実地盤に外径φ800の場所打ち鋼管コンクリート群杭（2列×3列）を施工して、水平載荷試験を実施した。最大水平荷重は13,200kN、最大水平変位は33cm（杭径の約40％）である。抗体及び杭周地盤の塑性化により杭基礎としてほぼ終局状態に達し、杭基礎の挙動を把握できた。試験結果の分析、3次元有限要素法を用いたシミュレーション解析及び試験と同様の条件の単杭を対象とした解析から、以下の知見が得られた。