複数の長ほぞと込栓で構成される柱脚接合部の引張耐力に関する実験的研究

摘要

長ほぞ差込栓は伝統的木造軸組工法において柱と横架材を接合するrn一般的仕口である。しかし現在では、木造耐力壁には筋交いや構造用rn合板などでせん断抵抗を高めた剛性の高い耐力壁が用いられ、梁・土台rnの横架材と柱は金物により接合されるのが一般的である。国土交通省告rn示によれば、木造軸組工法の許容応力度設計に用いられる長ほぞ差込rn栓の接合部耐力は3.81kN（暫定値）で、プレート金物やボルト締め仕様rnに比べ低い評価がなされ、評価値以上の接合部耐力が必要な場合は、rn実験により安全性を確かめる必要があることも金物接合が多用される一rn因と考えられる。