風力発電のためのVLMOSの帆走性能と構造強度:相互干渉影響の推定と単胴型の提案

摘要

1．緒言（独）国立環境研究所が提案した非係留型の洋上風力発電プラントは、従来の係留とは異なり、帆走によっておおよその位置保持を達成する新しいコンセプトである1）2）（独）国立環境研究所により提案された双胴型VLMOS（Very Large Mobile Offshore Structure）のイメージ図をFig．1に示す.このコンセプトでは帆走性能が最も重要な役割を演じる．先行研究l）2）により双胴型VLMOSは十分な帆走性能を持っことが確かめられているが、Kol甘Ogiet．al．3）によって行われた模型実験により、風車が受けるスラストカに抗して帆走するために設けられた多数のストラット間の干渉影響が大きいことが見出された．さらに、平松ら4）により、斜航時に後列のストラットの発生揚力が大幅に低下することが分かった.