レーダ映像の合成による形状推定に関する研究: 複数のレーダによる合成実験

摘要

複数の異なる種類のレーダにて、船舶を多方向から観測し、船舶の形状を推定した。このとき、各レーダの持つ誤差である方位誤差、距離誤差の調整を行う方法を提案し、複数のレーダから得られた映像から船舶の形状を推定する実験を行った。その結果として、今回の実験では、向き2.4°、長さ13.6m、幅9.1m程度の誤差で形状を推定することができ、この結果から従来の研究に比べ同等以上の精度を得ることができ、レーダを用いたより高い精度での船舶監視の可能性を示すことができた。