段ボール構造体を用いた緩衝包装に関する一考察

摘要

緩衝包装設計において緩衝材に求められる最も重要な機能は製品を落下衝撃から保護することである（これは製品に規定の落下高さから衝撃を与えた際に製品に発生する衝撃加速度の大きさが製品の許容加速度より低くなることを意味する。ところで近年の包装用緩衝材の傾向として、段ボールやパルプモウルド等の紙系緩衝材が発泡プラスチック系緩衝材の代替品として輸出用包装品にも使用される例が増えており、すでに一般的な包装用緩衝材として定着している感がある。段ボール緩衝材については原材料となる段ボールシートを製品形状に合わせて折り曲げや切り込みなどの加工を施して組み立てる薄板状構造体となっていることが多い。