複数の火源が立体的に存在する火災の燃焼特性

摘要

建物空間には様々な可燃物が存在し，多様なレイアウトで使用される。例えば一般家屋では家具やカーテン，家電製品などの火災荷重となりうるものが空間内に立体的に存在することが多い。このような状況下で火災が発生すると，火炎の燃え拡がり方向（水平か垂直上方か）の違いや，可燃物の易燃性によって，1つの火源が燃焼を持続している間に他の可燃物に燃え移り，火源が複数存在するケースも多い。すなわち，火災荷重が立体的に存在することを考えると，復数の火源が平面上ばかりでなく，他の火源に対して立体的に存在し得る。