職場診断から見える印刷のツボ16.胴仕立て1材料選定と作業の要点

摘要

前回はドットゲインと印圧の関係について実例を記したが,ここでは適正印圧量にするための正しい胴仕立ての方法について実例をもとに見ていく.胴仕立ての目的は版,ブランケットなどの必要資材を装着して用紙を通して印刷したときの適正印圧量の確保と版胴,ブランケット胴,圧胴の表面スピードを一敦させることにある.印刷圧力が過剰な場合は網点が過剰に太るだけでなく,スラー（版・ブランケットシリンダー表面スピードの不一致による網点の流れ込み,図1）やショック目（図2）などが発生する可能性が増大する.