太陽電池電極形成とスクリーン印刷

摘要

筆者は2年前にも太陽電池とスクリーン印刷について本誌に寄稿しており，当時との違いを織り交ぜながら進めていこうと思う。結晶系太陽電池の電極形成は，1980年代の量産開始から一貫してスクリーン印刷法が用いられてきている。市場は，前稿で提示した予測通りに成長し続けており，2014年の50GW(ギガ·ワット)から2016年は70GW超となる見込みである。生産拠点も，中国·台湾がけん引しているのは変わらないが，マレーシアが急成長を遂げ日本を抜いて全体の12％を占めるようになった。これは，中国·台湾企業によるアンチダンピング政策回避のための海外進出によるもので，元々高い技術力を持つている企業による垂直立ち上げが急成長の要因である。