沖縄自動車道 明治山第二橋,第三橋の床版取替え工事: 合理化継手を使用したPC床版取替え工事

摘要

本工事は,沖禅自動車道の宜野座IC～許田IC間に位置する非合成I桁橋の既設床版を取り替える工事である。取替え後の床版構造は急速施工に対応が可能なプレキャストPC床版が採用されている。プレキャスト床版の間詰め部に採用される軸方向鉄筋継手を一般的なループ継手とした場合,ループ鉄筋の最小曲げ半径により床版厚が決定され,床版厚が既設床版より増加することが課題である。また,床版の撤去,架設のために車両規制が可能な時期が,比較的交通量が少なく台風などの影響のない1月～3月に限定されたため,架設工期の短縮が必要であった。そこで,床版厚増加の低減と施工性の向上のために,軸方向の鉄筋継手にねじ切り鉄筋とナットを用いた合理化継手を採用した。本報告では,床版取替え工事のうち既設床版の撤去から,床版取替えについて報告する。