新名神高速道路 京田辺高架橋の設計•施工

摘要

新名神高速道路（近畿自動車道名古屋神戸線）は名古屋市を起点として神戸市に至る延長174kmの高速道路である。名神 高速道路•中国自動車道など周辺の高速道路などとともに，近畿圏と中部圏を結ぶ高速道路ネットワークの多重化を形成する。 これにより，円滑な交通を確保し，災害や事故•大規模改修工事の際には.名神高速道路などと相互に代替機能を発揮して的 確に交通処理を行うことで，沿道および西日本地域の安全，経済，住民生活など社会貢献が期待されている。京田辺高架橋は そのうち，京都府京田辺市に建設される全長1590mのPC橋である。本橋の構造形式はPRC多径間連続2主版桁，プレテンション方式多径間連結T桁，PRC多径間連続混合桁（2主版析+箱桁） からなり，多様な構造形式を有している。本橋の特徴として，PRC多径間連続混合桁へ大型移動支保工施工を採用している点， プレテンション桁はメナーゼヒンジを有する多点固定構造としている点があげられる。本稿では，これらの特徴を踏まえた設計および施工について報告する。