新名神高速道路佐保川橋の設計•施工: 効率的な施工への取組み

摘要

新名神高速道路佐保川橋は，茨木千提寺1Cの西側に位置する普通河川佐保川および府道余野茨木線を跨ぐPRC5径間連続ラーメン波形鋼板ウェブ箱桁橋である。本橋は.橋長506.0mの上り線と橋長511.5mの下り線からなり，最大橋脚高71m.最大支間長140m.最大桁高11mを有する大型橋梁である。上部エの着手が遅れたため.張出し施工ブロック長を6.4mと大型化して施工ブロック数を削減し工程回復を図るなど，施工の効率化に取り組んだ.上床版に配置できる架設内ケーブル本数に制約があったことから，一部の架設内ケーブルに高強度PC鋼材を使用した。また，波形鋼板ウェブの一部へ金属溶射を実施し，外ケーブルには亜鉛めっきマルチケーブルを使用するなど，高品質•高耐久化を目指して施工を行った。