2015年春夏ヨーロッパコレクション(ロンドン•ミラノ•パリ)

摘要

2015年春夏は、爽やかな春風が匂い立つイングリツシュガーデンのイメージが打ち出された。自然の美しさを再現したイングリッシュガーデンは、人の手を加えていないような無造作な様子が魅力的だ。何種類もの樹木や花々が乱れ咲き、鳥や昆虫があたかも大自然にいるかのように自由に羽を伸ばす。今シーズンの大きなトレンドである「花」や「鳥」「ミツバチ」などのモチーフは、イングリッシュガーデンからのインスピレーションが圧倒的だ。また、70年代に着想したペザントルックを思わせる花柄同士の組合せや、当時ケンゾーやイヴ•サンローランが提案した、たっぷりしたレースアップのブラウスやドレス等も、浮上している。ロマンティックで軽やか、素朴な愛らしさ、そこに春らしいみずみずしさが加わり、これまでの硬質なミニマリズムから、ソフトでフェミニンな方向へとファッショントレンドは、大きく舵を切ろうとしている。以下、今シーズンを特徴付ける4つのテーマをあげて解説したい。%Styling that is light, romantic and charming in the rustic way is on the rise, steering course from hard minimalism to soft feminism. Four themes have been chosen to characterize the season. "New Romanticism" expressed by simple styling featuring romantic materials such as flora! patterns and lace; "Clean Sports" style combined with graphical ambience; "Uniform Influence" adding details inspired by uniforms; and "Rock Festival Girl" associated with rock festivals of the 70's. The colors of the season are reported to be "Nuance White," "Organic Green & Blue," "Spring Pink & Signal Read" and "Earth Color."