1.はじめに蛾の目の構造を図1に示す。蛾の目は多数の複眼よりなっているが,その最表面には数百nmオーダーのコーン状の微小突起を有している。蛾や多くの蝶は眼の表面にこのような凹凸構造を有しており,夜行性であるため夜間の微弱な光を有効に眼の内部に導入するために進化の過程で形成されてきたものと考えられている1)。現在,このような曲率を持った鐘状体の集合構造体をモスアイ構造と呼ぶことが多い(図1)。このような構造により,空気との接面から基材との界面まで屈折率を連続的に変化させることにより,入射角度の大きな光の反射も防げること,ならびに可視光の波長域全域の反射を防止できることが特徴である2)。%Moth eye surfaces can prevent reflection with minute unevenness structure of nanometer-order. The anodic porous alumina provided by self-organization can be formed even on the curved surface. We have been researching a continuous manufacturing process of a moth eye surface on a polymer film with the roll mold.
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