Ⅰ．多層カーボンナノチューブの基礎と市場動向1．CNTの基礎・特性とCNT参入企業の動向

摘要

古く，カーボンはグラファイト（黒鉛），ダイヤモンド，アモルファスカーボンの3種類しかないと言われていたが，1985年にサッカーボール状のフラーレン炭素結晶体が米，英の科学者により発見された．一方，カーボンナノチューブ（CNT）はそれらと全く異なる形状で，多層カーボンナノチューブ（MWCNT）は，1991年に飯島澄男教授により発見された．