レーザーマーカーの特徴と応用展開

摘要

用語解説 オムロン独自の樹脂金属接合技術であり，特許と商標を出願中である.当社のレーザーマーカーに特異なフレキシブルパルスコントロール機能で射出されたレーザービームを金属に照射することで，蛸壺のような断面形状を得て，そのアンカー効果で樹脂との強固な接合を得る. プラスチックは金属に比べて，熱伝導率が低いのみならず，変形温度も低い.当社のレーザーマーカーはMOPA方式のファイバーレーザーを搭載しているが，他社のレーザーマーカーの搭載している「レーザー媒質を励起して発振させる方式のレーザー発振器」，いわゆる固体レーザーなどでは周波数を高くすると，例えば，パルス幅が数nsから数十nsへと長くなる.パルス幅が長ければ長いほど，プラスチックは爆ぜたり焦げたりするため，他社のレーザーマーカーでは周波数を高くできず，スキャンスピードも速くできず，ゆえにタクトタイムが長くなる.当社のレーザーマーカーはパルス幅が周波数や平均出力に左右されず，逆にパルス幅をフレキシブルパルスコントロール機能で擬似的に制御できることで，FP-ACTのような特殊なアプリケーションにも対応でき，金属に比べれば難易度の高いプラスチックの加工に最適である.