初期のインターネットダイヤルアップ接続とユーザ認証

摘要

「ピーィーヒョロロローヒョロロー、ガァーッガァーッ、ガッ……」これは何の音なのかおわかりになるでしようか？筆者と同世代でIT業界にいた方なら日に何度かの頻度で聞いていたと思います。そうです、この音はTelebit社のTrailblazerというモデムがダイヤルアップしたときのネゴシエーション音です。インターネットがまだ一般的でなかったころ、筆者たちはUUCP(Unix to Unix CoPy)というUNIXのシリアル回線を使った通信プログラムによって一日に何度かリモートサイトと送受信し、バケツリレー方式で各サイトへメールやNetNewsを受配信していました。そしてこのモデムを介したアナログ回線ダイヤルアップによる通信接続は、その後のインターネット接続に対しても利用されることになります。