2020日本パッケージングコンテスト審査講評と展望

摘要

本年度42回目を迎えた日本パッケージングコンテストは昨年7月に行われた厳正な審の結果，398件の応募作品,の中から，13件のジャパンスター賞並びに41件の包装技術賞，81件の包装部門賞と合わせて135件の入賞作品が決定した。今回はコロナ禍での開催となったが，例年と変わらず多くの出品があり，サステナブル材料への転換，省資源化，アクセシブルデザインに対応した技術力の高い作品が入賞作品に選出された。傾向としては，プラスチックから紙への移行，植物由来プラスチック材料やバイオマスインキの活用，モノマテリアル化等の環境への取組みや，流通面の改善として通販対応，緩衝機能に工夫を凝らした事例が多くみられた。