高出力ダイレクト半導体 レーザ発振器の最新動向 と自動車産業での適用例

摘要

本稿では今年より販売開始をしたキロヮット級青色450 nm波長の発振器を含めた高出力DDLの構造と最新動向，マルチスポット技術によるビーム整形技術とその優位性及び自動車産業での適用事例を中心に述べた。家電品などの民製品の一部として，既に長きに亘り一般消費者に行き渡つているLDは.その簡易なレーザ発振の構造から安定した光源として普及しており，そのLDを基にした産業用の高出力DDL発振器はその使い勝手とシンプルな構造，高信頼性とその特徴のあるビーム均一性と容易なビーム整形性が各種レーザ加工の加工品質を向上させ，"ものづくり"に対する役割を担っていく一つのソリューションとして確実に実用化されている。DDL発振器の更なる高輝度化の要望と同時に，今までなかった青色LD素子を搭載した全く新しい加工用レーザも将来のDDL発振器の一つの方向性として示され，DDL発振器の今後の需要と期待は益々大きくなっている。その市場のニーズと期待に貢献できるよう，またレ一ザ加工の間口を益々広げる一つの選択肢になるよう DDL発振器専門メーカとして更なる技術革新に取り組hで行く所存である。