RHICでの電子対測定による高温相の検証

摘要

RHIC加速器での高エネルギー原子核衝突で高密度のパートン物質が生成されている。もしこの物質がQCD 高温相であるクォーク•グルーオン•プラズマ(QGP )であれば、そこから熱光子が放射されているはずである。 RHICの金+金衝突反応からの直接光子生成を「仮想光子法」により測定した。金+金衝突ではp + p衝突に比ベて大量の直接光子が発生しており、余剰な直接光子の生成量は初期温度が300から600MeVのQGPからの熱光子生成量の理論予想とほぼ一致する。RHICのPHENIX実験での直接光子測定について解説する。