絬路ベース木構造による主幹・側幹分岐型動脈の三次元構造の表琭

摘要

本論文は，動脈の分岐構造の新たな表現方法について述べる．動脈の主要部分はおおむね木構造をrnなすことから，木構造を用いた表現が従来から試みられてきた．従来の木構造表現では，ノードが血管の分岐点rnを，エッジが分岐点間の血管を表す．異なる二つの動脈の比較は，二つの木構造間の対応関係と類似度を測定すrnることに相当する．従来の木構造表現は，細線化の偽枝やわずかな分岐点の有無・位置の違いなどの動脈の細かrnな違いによって容易に構造が変化することが問題視されている．本論文では，このような動脈の細かな違いにロrnバストな経路ベース木構造表現を提案する．提案手法は，血管の分岐構造を木の主幹と側幹の派生と同様の構造rnととらえた木構造表現である．提案手法では，一つのノードが一つの幹に相当する経路を表し，エッジがそれらrnの派生関係を表す．