多重化LUTに基づいた逆ハーフトーン処理

摘要

ハーフトーン画像から連続階調画像を復元することを逆ハーフトーン化という．本論文では，誤差拡散法で作られたハーフトーン画像に対する逆ハーフトーン処理を考える．その間題における優れた手法として，Me弓eら（IEEE Trans．Image Process．，VOl．10，pp．1566－1578，2001）によって提案されたルックアップテーブル（LUT）を用いる手法が知られている．その手法では，ハーフトーン画像の局所領域における2値パターンと復元画素値を記録したLUTに基づいて処理が行われる．その際，用いられるLUTは一つであった．本論文では，複数のLUTを用いることで復元性能を高めた手法を提案する．加えて，復元に用いるLUTの数を画素ごとに可変にすることで，更なる高性能化も実現する．提案手法の有効性を実験により示す．