「新国立」の新整備計画工期と工費の難問

摘要

「多目的利用」から「アスリート第一」のスタジアムへ転換する——。ゼロベースでの見直しを進めてきた新国立競技場の姿が見えてきた。政府は8月28日、工事費の上限を1550億円とする新たな整備計画を決定した。工事費上限は1550億円、観客席は6万8000席程度とし、屋根は観客席の上部のみ設置する——。政府の関係閣僚会議が8月28日に決定した新国立競技場の新たな整備計画では、施設の設計条件が示された。「アスリート第一」を基本理念とした新計画は、スポーツ競技やコンサートのイベント開催など「多目的利用」を条件としていた旧計画からの大幅な方針転換となる。