新年のご挨拶

摘要

皆様，新年明けましておめでとうございます。昨年は，今日のTQMの基盤をつくられた石川馨先生の生誕100年を迎えました。当財団では，第100回記念品質管理シンポジウムをはじめとする様々な記念事業を開催し，産業界へTQMを中心とした品質管理の普及•推進に努めてまいりました。日本経済は緩やかな回復傾向にありますが，現在の日本企業を取り巻く経営環境は，まだまだ厳しい状況に変わりありません。回復の足取りをより確かなものとするためには，産業界あげてのイノベーション，新産業領域へのチャレンジとともに，従来より強みとされてきた品質管理能力の格段のブレークスルーが必須であります。かねてより指摘されている，日本的仕事の進め方におけるスタッフ業務領域での意思決定プロセスの見直し整備によるスピードアップは，日本産業競争力の向上の鍵と言えます。