世界の絶景 エアーズロック

摘要

エアーズロック(先住民は「ウルル」とよぶ)は，オーストラリアの中央にそびえる巨大な一枚岩だ。周囲からの高さは約340メートル，全周は約9.4キロメートルにもなる。これだけ巨大でありながら，今見えている部分は岩の一部でしかない。岩の大部分は地中にあり，岩は地下約6キロメートルの深さまで存在していると考えられている。エアーズロックの表面に見える縱縞のような筋は，地層のもようである。エアーズロックは約4億年前に海底から隆起してできたが，そのとき，地殻変動によって，地層が90度近く傾いた。そのため，現在のような縱縞となって地層が見えていると考えられている。岩が赤いのは，成分の鉄が酸化したためだという。表面の大きな穴やくぼみは風による侵食でできたものである。