タイプレートボルト注油機能付ボルト緊解機の開発

摘要

本開発により，いまだ多く残存する軌道作業の重労務をーつ解消することができた。一方，高速域を9.4倍まで高めた専用機とし，施工サイクルは15秒/本となり，現行と同等の作業量を施工することができるようになった。しかし，レールを跨ぎ内外のボルトを取り扱う時間的ロスを解消し施工効率を高めるため，左右レールに対し開発機を4台配置することとした。また，緩解，注油，トルク設定を1台の機械で施工するため，再度トルク設定する必要はなくなつた。また，コードさばきの要員も不要となつた。錆止め油の注油状況としては，ボルトの先まで油が浸透しており，機械により施工することにより注油量は一定となり，安定した品質を確保することができるようになった（図-2，写真-10)。