光環境•構造を担保する一枚屋根を実現する

摘要

西田これは，谷口吉郎と山田水城の両氏が1964年の東京オリンピックの際に設計した湘南港ヨットハーバーの建て替えです.ョットマンがメインで使う施設のため閉鎖的イメージが強かったので，新ョットハーバーでは「みんなに開かれた場」を目指しました.父の西田勝彦がコンペを取り，基本設計に入る段階で私も参加させていただくことになりました.徳渕基本設計の初めに，西田(勝彦)さんからArupへ相談いただきました.初打ち合わせの時は,プロポーザル時と異なる波のような屋根を検討されていて，まずスタディ模型を見ながら「どう思うか？」と聞かれました.コンセプト説明時に「シーブリーズ」というキーワードを聞き，波間から光が差し込むイメージが浮かび，面白いと思いました.ただ模型の波は少しカ技に見えたので，さりげないグリッドを設けつつ，規則性を感じさせないっくり方はどうかと提案しました.私の中では直線のグリッドを思い浮かべたのですが，オンデザインのー色さんはその場で円弧のグリッドを描き始めましたね.