アンリツグローバル本社棟

摘要

アンリツは本年創案120周年を迎えた.世界で初めて音声無線電話椴を実用化するなど先進的な技術開発の歴史を有し，現在，デジタル移動通信関連測定器では世界トップのシェアを誇る.今回BCPとして老朽化施設を更新し，次代の事業創発の核となるR&D機能を備えたグループの中心施設としてグローバル本社棟を建設した.設計Bに免震|構造とCASBEE-S達成を加えて，2011年プロジェクトが開始された.建築は6層の執務部分と平屋のホール•研修部分からなる.前者のボリュームは組織集合体であるR&D部のスタツキングから決定され，新設ホールを合わせると解体さ号館とほぼ重なる平面スケールとなった.シンボル「大山」を望む東西方向に軸を取り，新設ホールが次代への発展の起点の意味を込めてサイト全体のほぼ中心の位置に配置された.