3.11以降の防災枠組み: 第3回国連防災世界会議•シンポジウムレポート

摘要

1994年に横浜巿で開かれた第1回会議.2005年に神戸巿で開かれた第2回会議に続いて，2015年3月14日から18日までの5日間にわたり，仙台巿で第3回国連防災世界会議が開催された.阪神•淡路大震災から10年が経ち，ほほ復興を成し遂げた神戸で行われた第2回会議では，その3週間前にスマトラ沖地震により欧米の多くの観光客がインド洋で津波によって亡くなつたこともあり大きな関心を呼び，2005年から2015年までの国際的な目標として「兵庫行動枠組(幽が定められた.それから10年が経ち，次の国際目標を定める必要があり，また東日本大震災から4年目を迎えた仙台巿が中心となり会議を招致したこともあり，第3回会議も日本で開かれることとなった.天皇陛下を迎えた会議の初日，日本政府は安倍晋三内閣総理大臣により「仙台防災協力イニシアティブ」を発表し，今後4年間で防災関連分野に合計40億ドルの支援協力と計4万人の人材育成を行うと表明した.この貢献には法制度•体制構築支援などのソフトと，質の高いインフラ整備を含むハードの支援が含まれる.