東京電機大学　東京千住キャンパス第2期計画5号館(110周年記念事業)

摘要

本キャンパスの公共性の特徴は「地域·社会に開かれたキャンパス」と「地域のDCPへ貢献する防災」である.前者では「アゴラ」のコンセプトに対し，これに連携する大ホール，学生食堂·ラウンジ，図書館において，従来大学専用であったサービスを地域·社会も利用可能にするとともに，カフエ，スポーツクラブ，学習支援施設など，地域の賑わいに貢献する学外経営の業務施設を誘致した.後者では建物構造の強靭化による膜災対策，全棟2階レベルを6mとしデッキで連結する水害対策，被災時にトイレ用水供給可能な縦型蓄熱槽の装備，教室窓台を利用した非常物資の備蓄などにより，災害に強い施設を構築した.また，さらに「地域と共生する大学」として，行政が主催し地域住民が主体となる「まちづくり連絡会」に本学の施設を提供し出席している.